復興ログ

未来の被災地にいるアナタと数十年後のキミたちへ。すべての記録を残します。

風の人の「決意」と土の人の「変化」

風の人:外部からやってきて地域に種をまく人

土の人:地元の人、地域に根を張り生活をする人

風の人も土の人も耳にする言葉ですが、最近、頻繁にこんなことを考えるようになりました。中間支援をする人を水の人などと表現しているブログもありました。

自分自身の性分は土の人だけど、表面は風の人かもしれなくて、いつもふわふわしたポジションなのです。。だからこそ、見聞きすることは、どちらの気持ちも良く分かったりします。

 

震災が発生して多くの人が復興支援をきっかけに、ボランティアや仕事で東北へやってきました。復旧フェーズを経て、更に4年の年月が経過しようとしている今、街中のコミュニティーも変化してきました。風の人たちは様々な活動を通じて石巻の街中に多様な文化やコミュニティーを残し、今なお、それが継続しています。

 

風の人が流れるのとともに、感じることは、「地域に残した仕組みの偉大さ」なのであります。風の人が発明したアイディアを土の人が活かしきれるのか?というところ。(そもそも活かす必要はあるのか?というのは置いといて。)

震災が発生してからの違和感ではあるのですが。風の人は風の人なのです。

 

一方の土の人は昔ながらの地域に暮らし、コミュニティーが存在し、これから先もそのコミュニティーの中で生活していかなくてはなりません。生活していくつもりなのです。風とともに流れるつもりはなく、その土地で文化を作るのです。

 

風の人が残す仕組みと、それを受け取る土の人のマッチングが適切に行われないと、継続が難しい仕組みになります。更に、風の人の理論だけを押し通すと本末転倒な結果を招くことになりかねず、一生その土地で生活をする土の人にコミュニティーに障害を作ることになりかねません。

 

そのミスマッチを解消するためには、風の人がどこまで腹を括って地域に根を張るかの「決意」を見出すことと、土の人が新たな仕組みを受け入れる「変化」が必要になるのだろうなと感じる今日このごろです。