復興ログ

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Facebookのニュースフィードアルゴリズム修正から学ぶユーザーファースト

今日は、とてもおもしろい話題があったので、メモを。

Facebookがニュースリードのアルゴリズムの変更を発表したとの話題です。

jp.techcrunch.com

何を変更したのか?

今回のアップデートと以前に施されたニュースフィード変更も合わさって、企業ページの露出は減ることになるだろう。友人の情報を優先的に提供することは長期的に見て、ユーザーのFacebookでの体験の向上につながる。しかしFacebookからの流入を頼りにビジネスを行っている企業にとっては苦い施策である。

facebookの最大の強みは「友達の近況が分かること」であり、そのユーザ体験の向上そのものがなければ、ユーザ離れが進み、広告価値も低下していくことになりかねない。そのトラフィック減少のスパイラルを断ち切るために、ユーザ体験を最優先させるということのようです。

facebookの利用ユーザが増えるにつれて、facebookの運営方針も代わり、以前のような企業のコンテンツを取り込むフェーズは一区切りついたようです。

企業の参入(facebookページ)が増えてきた結果、facebookとしてもユーザ体験の低下を懸念したのだろうと思います。

ユーザーを向き続ける姿勢

もしブランド企業の投稿を友人のものより優先させてしまったら、ユーザーはニュースフィードを訪れなくなってしまう。そして最終的に広告を表示するユーザーはいなくなるのだ。ソーシャルネットワークとして今後も存在価値を高めていきたいなら、友人に重きを置くのは当然の施策だ。

広告収入を主な収益源とするfacebookにとって、多くのユーザを抱えたニュースフィードに企業が参加してくることは、収入増のチャンスということになります。それを、ここで一区切りをつけるということは、「ユーザー最優先」である明確な意思表示であったのだと思います。

なかなか、ユーザを向き続けるということは難しいことであり、一度でもユーザから目線をそらすことになれば、そのユーザを取り戻すことは難しくなります。ユーザを見つめ続け、その期待を上回るサービスを提供することで、ユーザとの関係性が構築され、人が集まりマネタイズが出来る。その順番を間違えると人が離れていくということをfacebookは信念として持っていて、日本上陸以前からの姿勢を貫き続けているのだろうなと思ったのでした。常にユーザー目線であり続けることの難しさと、それを貫く重要性を今回のアルゴリズム修正から感じました。