女川サンマリレー
三陸の秋と言えば「サンマ」の季節です。3日、女川漁港で初水揚が行われ、多くのメディアが訪れていました。一年中、いろいろな魚が水揚されているはずなのに、さんまの初水揚に話題性がある理由とは・・?
サンマの町
何よりも、秋を告げる季節の風物詩であると当時に、「おいしいから」というのが理由なのではないでしょうか。脂がのったさんまは刺身でも焼いてもおいしいですよね。
女川は、震災前、さんまの水揚げ量が「本州水揚No1」と言われてきました。漁船は魚を高く買ってくれる港に入港します。高く買える理由は、消費者の満足度が高い商品を作る生産者さんがいるためです。女川にはそのノウハウがあるということ。
初水揚されたサンマの周りにはたくさんの人がいました。
「初水揚の日は普段よりもたくさんの人が市場に来てますよ。」
市場の様子を知る方が教えてくれました。
「サンマは女川の顔であり、誇りなのだ」とあらためて思います。
初水揚がされたサンマ1尾が「女川中をリレー」します。
漁港に水揚されたサンマが市場関係者や漁業関係者を経由して各家庭に行き着くのです。コンパクトサイズの女川だからできる「サンマリレー」のコミュニケーション。
サンマをリレーする瞬間に各家庭では「今年の初物もらったよ」という会話が生まれて秋の到来を告げるのですね。
サンマの初水揚に話題性があるのは、三陸・女川の街の文化そのものだから、なのではないでしょうか。