震災から1年7か月 牡鹿半島
こんにちは!石森です。
そろそろ秋から冬へ。コートがないと寒くてたまりません。震災から1年7ヶ月です。牡鹿半島を車でぐるりと回ってきました。
前網浜
震災前に一度だけ、来たことがありました。地盤沈下の影響で、集会場の手前まで、海面が来ています。写真の奥に見えるのが、防波堤だった場所です。
復興への様子はこちらから。 復興支援 石巻前網浜
この建物も今年中には取り壊す予定となっているそうで、一階部分は今も使っているのだそうです。
その集会場に変わる場所を建設しようとしているのが前網浜ベニアハウスプロジェクトさん。活動の見学に行ってきました。建設予定の場所。コンクリートが打たれていました。予定では2月に完成とのこと。
こちらのプロジェクトは南三陸で行われたベニアハウスプロジェクトを石巻でも実施するというもの。下の写真が完成予定の形の模型です。
材料はこんな感じで、ベニアにつなぎこむ切り込みが入っていて、それらを連結させて、作業小屋を作って行くのだそうです。
実際に、数枚のベニアを組み合わせて作らせてもらいましたが、なかなか、大変な力仕事でした。時々、様子をうかがいに行きたいと思います。石巻市街地からは、車で1時間ぐらいでしょうか。完成するのが楽しみです。
寄磯浜
お隣の寄磯浜へ。
はじめて、行ってみました。
寄磯には小学校があります。 浜と山の側面に家が建ち並ぶきれいな町並みです。
季節ごとで、街の風景が変わるのだろうと思います。
谷川浜
石巻市立谷川浜小学校
震災から、1年7ヶ月が経過しました。おそらく、震災直後、そのままの状態です。
小学校の目の前には、鮫浦湾が広がっています。
高台にある校舎の奥まで、津波が上った形跡があります。
ここには、じいちゃんの家がありました。
流されてしまい、1年7ヶ月が経った今もこの状況です。奥には、施設も出来ていました。谷川には、牡鹿地区のがれきを集積しているようです。
1年7ヶ月
被災地以外の方に、被災地のことを忘れないでいてください!とお願いし続けることは、なかなか難しく。
何も出来ない無力さや、復興が進まない現実を日常生活で体感している被災地は、先の見えない不安感と焦りを感じ始めました。
被災地域の広さや産業が受けたダメージを乗り越えるためには、それぞれの街での成功事例を横で共有し被災地全土に行き渡らせる必要があるのだと思います。
「石巻は支援が恵まれているね」そう言われることもあります。石巻は広いです。牡鹿町も雄勝町も石巻市になりました。また、コミュニティーも北と南、旧石巻市とでは、実質的に別のものとなっています。市の面積が広く、コミュニティーも複数存在している石巻で成功事例を作り出すことが出来れば、被災地の各地へ横展開が出来る可能性もあります。また、今回のベニアハウスプロジェクトのように、石巻であれば、その成功事例を受け入れられる土壌も存在していると思います。
ぜひ、その事例が存在していたら、ご連絡をいただければと思います。カメラを持って、取材に伺います!