復興ログ

未来の被災地にいるアナタと数十年後のキミたちへ。すべての記録を残します。

気仙沼で考えるローカルインターネット

こんにちは!石森です。

Facebookの次のヒットは何か?ウェブサービスの進化を考えている毎日です!Facebookを抜きには語れない次世代ウェブサービスのヒントは?気仙沼で開催された三陸映画祭 in 気仙沼へ行ってきました。

GO近所(iOS & Android)というスマホアプリによるイベント情報の発信を行っているということで、気仙沼の街の様子と一緒にアプリを使ってジオメディアを体験してきました。

 

気仙沼の街の様子

まだ、港の付近は整備しきれていません。また、石巻同様に海面が非常に近い状態になっています。

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街の中には2時46分で止まっている時計が展覧してありました。

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気仙沼鹿折復幸マルシェにて

GO近所の情報をたどって、復幸マルシェの方へ。

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アプリ(iPad)上ではイベントに関連した情報が複数掲載されています。

映画情報から、美味しい情報まで。イベントのナビゲーションがアプリ上で行われていました。

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その一つの詳細を見てみると。こんな情報が。

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ドナルドが子ども達と一緒に遊んでいました。最初は、声を出すことも踊ることも、恥ずかしがりながら、ためらっていた子ども達が最後は、ドナルドと一緒に写真を撮って帰っていきました。大人も子どもも、みんな楽しんでいました!

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これからのウェブの可能性

アプリからの誘導でリアルの場所に足を運ぶ。O2Oタイプの手法は昔から存在しているはずで、スマホの普及と同時に広がりをみせている世界観なのだと思います。

ちょうど、1年前にグーグルのエリック・シュミット会長がこんなことを発言していました。

エリック・シュミット:スティーブ・ジョブズは過去50年で最も成果を上げたCEO

今後注目すべきことについて、Schmidtはこう断言した。次世代のリーダーとスタートアップは、モバイル、地域、ソーシャルに関わってくる。プラットフォームとしてのパソコンは使い果たされた、未来はモバイルが第一、と彼は語った。

ローカルは近年のウェブの最後の金脈であり、ソーシャルとモバイルの器が出そろった時に成功するのだと思います。

ローカルの見えにくいところは、インターネットがジオ情報で区切られはじめるところで、そういったコンテンツによる情報取得が世の中に存在していないことが原因なのではないかと思います。

インターネットは極めてオープンでリーチも全世界。一方のローカルは自分を中心として範囲が狭ければ狭いほど価値が高い(と思える)情報となります。

例えば、50キロ先の美味しいラーメン屋よりも、半径5キロ以内のラーメン屋ランキングの方が気になるとか。生活圏内の情報の方が価値が高いのだけどオープンかつ、きめ細かい情報発信というのは、利用者数と実現するためのコストから、意外と難しいんですよね。

なぜ、ローカルが最後に来るのかというと、ソーシャルがインターネットの中で広大な敷地を作り上げて「ジオ情報」がソーシャルを再構築して新たな価値を作り出す可能性があるから。ソーシャルが広大な敷地を作るためには、ジオ付きの情報を投稿閲覧するためのモバイル(スマホ)が必要になります。

 

気仙沼で子ども達とふれあうドナルドを見て、これが身近な情報として降って来たら、とても楽しい未来になるんじゃないかなと想像するとワクワクしました。

ご近所の情報がスマホを通じてリアルタイムに降って来たら生活が変わりそうですよね。

  • 「100メートル先のコンビニでおにぎりが100円圴一を実施」
  • 「10メートル先の○○さんが、今晩のおかずを作りすぎたので、お裾分けします」
  • 「1キロ先の駐車場で週末の土日にお祭りを開催します」

使われれば、どこにでも広告を出せそうですね。スマートシティの中にはこういった発想も取り込めるとおもしろいんじゃないかなー。