東日本大震災直後のソーシャルメディアについて
3月11日 14時46分 私は東京の会社にいました。地下でちょっと遅めのお昼のカレーを買ってエレベーターに乗ろうとした時、巨大地震が発生。近くにいた先輩から「震源は宮城県沖だって」と言われ。出身の石巻の事が気になったというより、心配になって焦りました。お昼にちょっと地下に出ただけだったので、メインの携帯を持っていなくて家族に連絡が出来ず、避難指示が出たのでそのまま、会社の外に避難しました。
「ついに、宮城県沖地震が来たか」
倒れるんじゃないかと思える会社のビルを見ながら、早く携帯を取りに会社に戻らないと。。と思っていました。
あの一瞬、インターネットは何が出来たのだろう。
煙が上がるお台場の光景を見ていた、あの一瞬を思い返すと。
- 情報はワンセグだった
- 焦って、携帯を使ってウェブで情報を得ようと思わなかった
- なんか、わくわくしながら笑っている人がいた
無力さを痛感し。これから何が出来るのか。ただそれだけを考えていました。
東日本大震災を経て、日本のインターネットは一つの階段を昇ったという捉え方をされています。
- Expired - 2011年4月05日 10時10分
↑これは発信側の理論で書かれていてPush。発信をインターネットでカバーしたことが、書かれています。
ピンポイントで被災地からの情報をPullするのは、とてつもなく難しかった。石巻市は、震災発生時から多くのメディアが入っていて、比較的、情報を得やすい場所だったと思いますが、牡鹿半島や女川は全く情報が入って来ませんでした。
記憶の中で一番、最初に写真付きの石巻のニュースをウェブにアップしたのは朝日新聞でした。
- asahi.com(朝日新聞社):宮城・石巻は津波で市街地冠水 - 東日本大震災 - 2011年3月12日 3時30分
今思えば、最も情報を効率良く得られた方法は「現地に電話がつながった人が横に情報を流すこと」でした。3月12日の土曜日の朝から、東京にいる石巻の友だちに電話をして、もらった情報が情報量も多く信頼性も高かったです。
あの時、インターネット(特にソーシャルネット)がどう動いていたのか。あくまでも個人的な主観で書いています。
震災後
震災直後のソーシャルメディア
- 宮城県石巻コミュ
- 3月29日現在 6731人
- 3月11日 震災直後から「質問・雑談」というトピックに被害確認の書き込みがはじまる→ 書き込んでいた人は被災地じゃない人が中心
- 電話がかろうじて繋がってその地域の被害状況をシェアし合っていた
- 安否確認の書き込み
- 避難しているのか?避難場所がどこなのか分からない。。
- 徐々に地域ごとに被害状況を確認するためにトピックが乱立
- どんどん情報が発散していった・・・
- ハッシュタグが乱立
- #jishin #save_miyagi #ishinomaki →結局どれを見れば・・
- 140文字で「人の命の情報」を扱うのは難しいのではないか?情報の鮮度が極めて短いように感じた。
- 良かったのはsearch.twitter.comで「石巻」で検索すること→分かりやすかった
- 翌日、3月12日のお昼ぐらいまでは、写真付きツイートもあった→ウチの近所の地区が水没している・・・
- 時間が経過するごとにニーズを把握した情報が流れている(気がする)
- 被害状況をシェアする会社の人々
- 関東の人しか使っていない
- 地元の友達なんていない・・・
- 励ましてもらう
時間が少し経過して・・・
- ○○くんが行方不明だけど、どうなったか知っている?
- 「足あと」が「リアル足あと」になって、生存確認が出来た
- 被災地の写真があがりはじめる→被災地の人からの携帯メールより
- 友達の日記で友達の母親が亡くなったことを知る
- 日記の内容に気を使えと言う人が出てくる
- 作成したサイトに協力してくれる人が出てくる
- 遺体安置所で書き込みがあった人の名前を見つけましたと言われる
- 「被災地に対する外部からの情報」と「被災地の生活情報」に分かれている?
- 被害状況確認に有効でした
- フォロワーが増えた(+60くらい)→ これを機会にtwitterをはじめた人
- ローカル局のアナウンサーがレポートをする
- 節電を始める
- ぽぽぽぽーーんって言う
今後大震災が発生しても必要となるであろう情報の遷移
- 被害情報
- 安否情報
- 避難場所の情報
- 配給情報
- インフラ情報
- ボランティア情報
半年が経過して、これから先
- メディアの震災報道が減る
- ボランティア、支援、応援への感謝
- 責任のある支援と街づくりの議論
- 行動しなければ復興に結びつかない
この一年を復興マラソンで言うなら、折り返し地点である半年まで来て、もう一度考えなおして出発地点に戻る。半年経過した今だから、見つめ直しておかないと。後の世の中に役立てられないと思うのです。
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