復興ログ

未来の被災地にいるアナタと数十年後のキミたちへ。すべての記録を残します。

石巻川開き祭りはじまるよ

石巻川開き祭りが7月31日(日)前夜祭、8月1日(月)本祭 花火大会、で開催されます。
石巻川開き祭りは石巻の誇りでした。街の中を夏休み中の子ども達が楽しそうにはしゃいでいて。鼓笛隊パレードをやり終えた小学生は、その日は、とってもかっこ良く見える。今年で88回目を数える石巻川開き祭りは、石巻の人にとってとても大切なイベントです。
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長いような短いような、震災から5ヶ月が経過しようとしています。写真は2011年7月29日、石巻市の日和大橋から撮影した写真です。
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川開きの開催については市民の間でも賛否両論でした。それぞれの立場があるからとても難しい問題だと思います。
そんな中での開催。川開き前に市内の中心部を見ておきたいと思い回ってきました。震災直後と比べれば確かに、少しはきれいになったかもしれませんが、まだまだ時間はかかりそうな状態です。
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花火の打ち上げ場所近くもこんな状況なので、大勢の人が来れば事故の危険性もあります。
主催者側としては「開催するけど来るな!」とは言えない。そんな状況で開催されるのが今年の川開き祭りです。
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石ノ森萬画館にはこんなメッセージがありました。

ボランティアのみなさん、石巻の人、全国各地から応援のメッセージが寄せられていました。萬画館の前で、一人で涙ぐみました。頑張っている石巻の人の言葉と、本当にたくさんの人が応援してくれている事実に胸が詰まる思いでした。

絶対に石巻は強くなる

震災後、川開きに至る今まで。本当にたくさんの人と知り合って、頑張りました。
川開き祭り支援募金を解説するためにラジオ石巻さんや石巻高校のOBの方々。川開きファンサイトを作るために、去年もお世話になった方々MIYAGI AIDで知り合った宮城やボランティアの方々。その中に湊中生で花火を上げようとしていた同級生さんもいてびっくりしたり。石巻復興プロジェクトISHINOMAKI 2.0の方々。それから、たくさんの同級生も!

ここから先は、繋がり続けるしかなくて、どんどん横に広がっていくのだと思います。これだけたくさんの人達とつながることが出来たのも、川開きがあったからだと思います。お祭りを開催することが人の繋がりをつくりました。新聞やニュースには書かれないかもしれませんが、たくさんの人がそう思っているはずです。

自分の持っているノウハウを出し合って、街の復興を目指そうとしている石巻や多くの被災地は、これから本当に強くなると思います。

子ども達を笑顔に

悲しくて、辛い思いをした子どもが被災地には大勢います。そんな子ども達を川開きで笑顔にさせてあげたい。
自分たちも川開きを楽しんで育ってきたので、そう感じます。辛い出来事があったからこそ、笑える時にしてあげたい。将来、この街に住む、多くの子ども達に希望を持ってもらうために。誰よりも長く語り継いでくれるのは今の子ども達です。


事故無くスケジュールが進み、頑張っている石巻を感じることが出来たら、今年の川開きも石巻の人の心に残るのではないかと思っています。