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復興ログ

未来の被災地にいるアナタと数十年後のキミたちへ。すべての記録を残します。

ソーシャルグラフについて考えてみよう

Facebookの使い方に悩む一方で、ソーシャルサービスってインターネットの何なんだろうと考え始めたので、まとめてみました。

ソーシャルグラフってなに?

最近よく、耳にする「ソーシャルグラフ」ですが、いったい何なのでしょう?
提唱そのものは、2007年にされており、すでに3年も前からweb2.0の次に来る概念として話題になっていました。

現在はGoogleプログラマーとして働いているBrad Fitzpatrick氏(@)によって発表されました。

ソーシャルグラフの提唱についての記事を読むと現在のインターネット社会への危惧と、ソーシャルグラフは「夢のようなプロジェクト」であることがわかります。

下記はFacebookへのソーシャルグラフの集約を危惧した文章

インターネットにとって、「ソーシャルグラフ」の全てを手にした中心的な存在は、悪である。だからといって、Facebookを排除せよといっているわけではない!まったく違う。Facebookは素晴しいし、私自身、とても好きなサイトだ。しかし、ソーシャルグラフFacebookの外にあるべきだ。

ソーシャルグラフプロジェクトが目指していないことより

このプロジェクトは、Facebookに取って代わることを目指しているわけではない。実際、私が話した人々のたいていは、Facebookをとても気に入っている。ただ、すでにパブリックなものとなっているデータに、もう少し簡単にアクセスしたい、ある特定のプラットフォームによる囲い込みに対する懸念を和らげたいと考えてもいる。このプロジェクトへの参加についてもたれた、Facebookとの初期の話し合いにおいては、非常に期待の持てる回答を得ている。

以下が、提唱時のソーシャルグラフの概念(翻訳記事の「目指していること」より引用)

  1. 最終的には、全てのサイト上のデータを利用し、しかし、グラフを保有するたったひとつの企業や組織に依ることなく、ソーシャルグラフをコミュニティの財産にすること。
  2. 開発者にとっては、自ら未加工のデータからグラフを解析しなくて済むよう、以下に挙げる高レベルのAPIが必要である。


スライド(PDF)では、MySpaceやVox(Six Apartなので)という言葉は良く目にします。この3年でMySpaceはFacebookに負け、Voxはサービスをクローズするに至ったのは、ソーシャルグラフの概念にとってはなんとも皮肉な感じがします。

2010年の日本のソーシャルグラフ

ソーシャルグラフの提唱から3年が経った日本でのソーシャルグラフはどうなっているのか。 - 「ソーシャルグラフ」ってなんだろう? - その意味やビジネス価値,争奪戦まで総まとめ:In the looop:ITmedia オルタナティブ・ブログ
ソーシャルグラフを管理する非営利団体など登場するわけもなく、Facebookが世界を収めつつ、日本へと上陸してきました。

Facebookより先行してやってきた、Twitter

まず、ソーシャルの波を日本へと持ってきたのはTwitterでした。
2009年はまさに、Twitterの年となり、2010年は勢いが衰えるものと思っていたものの、2010年前半に関しては勢いが継続していました。

Twitterの最大の発明が「フォロー」という機能です。
個人的にはインターネットの「ハイパーリンク」に値する程の大発明だったと思っています。

ブレイクから1年が経過し、Twitterを使い始めたのが比較的早かった人にとっては、1年間使い続けたことになると思います。(※もちろんやめた人もいると思いますが)

この一年でTwitterは何が変わったのか。(個人的な感想です)
フォローする数、フォローされる数が基本的に減っていかないのがTwitterの基本的なサービス設計となっています。
ユーザーも、サービスも成熟してきたこの一年で、「フォローの価値が下がった」と思います。
もちろん、フォロー、フォロワーを気にしてTwitterを使っている人がいることも知っています。

フォローの価値が下がったということはどういうことか。
フォローしている人が増えれば増えるほど、ツイートの総数も増え、その結果、フォローしている人、一人に対する閲覧時間が減ることになります。
このゆるい繋がりが、ますますゆるくなっていくのは、Twitterのシステムの良いところでもあり、リアルのソーシャルグラフを作るという観点では、難しい問題になります。あのツイートを見たか?見ないか?という話になります。これは、以前から存在していた概念で、Twitterのシステム上これは問題なのではないのかもしれませんが、ソーシャルグラフを育てるという観点では、現状のTwitterのシステムでは、FacebookmixiSNSには劣ります。

Twitterのもう一つの側面は、あらゆるウェブサービスの「トラフィックエンジン」になっているということです。
企業でさえ取り組むこのTwitterトラフィックエンジンとしての有効活用方法は、個人においても、とても魅力的です。ブログへの流入元の出発点になります。

フォローコストの低下トラフィックエンジンとしての利用の仕方を考える限り、twitterはソーシャルゲーム(DeNA、GREE)が得意とするバーチャルグラフに寄っていくのではないかと思います。
バーチャルに寄せた使い方の方がリアルなソーシャルグラフを作るよりも利点が大きいからです。
その根本には「フォロワーは多い方が良い」という概念があるからです。

たびたび、FacebookTwitterってどうやって、使い分けるの?という疑問を目にします。
ここで分かるのは、ソーシャルグラフによって、ソーシャルサービスを切り分けて使っていくようになるということです。
使い分け方は、発信、受信したいソーシャルグラフで変えると良いのかもしれませんね。

やってきた、Facebook

Googleを超える可能性がある企業。それがFacebookなのです。
Microsoft、Yahoo!と撃破し続け、web2.0も統治し、シリコンバレーから10年に一度出るか出ないかの怪物企業のGoogleが、SNS専門企業のFacebookに負ける。。
2010年初頭はそんなこと想像もしなかったし、実感さえできませんでした。 - Googleの時代は終わるのか? mixi vs Facebookで始まる「ソーシャル戦争」の行方とは――ループス斉藤氏に聞く - デジタル - 日経トレンディネット

2010年の後半はFacebookの閃光的なヒットでtwitterのそれまでの盛り上がりっぷりをかき消しました。 - 閃光のようにFacebook(フェイスブック)が爆発した理由*ホームページを作る人のネタ帳
新たな繋がりを提供するFacebookはとても魅力的なサービスで、mixitwitterと比べて下記が違います。

  • ユーザのレスポンスを促進する仕組み(いいね!や左下への通知)
  • 高機能(チャットや知り合いのレコメンド)
  • ファンページの作成やアプリの作成

特にユーザのレスポンスを促進する仕組みは詳細に設定が出来て、ユーザがサービスから離れる暇を与えさせないと感じるほどです。
Facebookでは「リアルタイムウェブ」が実現できているのです。

Facebookが変えるかもしれないネットの実名利用

こんなツイートをしました。


Twitterの手段型のコミュニケーションというのは、コミュニケーションの起点がツイートから始まるので、誰かからの反応をもらう手段になっているという意味です。
一方のFacebookの目的型のコミュニケーションというのは、高機能で強力なメッセージングシステムと、レスポンスを促す仕組みが散りばめられているので、コミュニケーションを目的としたサービスの利用がされています。

10月にライブドアで行われたFacebook勉強会の資料がとても良く、Facebookの使い方を例えています。

Facebook勉強会取って出しレポート - カイ士伝より引用
スライド

Facebookを電話でたとえる

電話がしたい、電話がほしいと思う理由は?
今誰かと話したいから
電話機は手段、今話したいのが目的

Facebookがしたいという人が多い
個人的にはなんのこっちゃとおもう
そういう人に限ってつまらない、なにやっていいかわからない人が多い

それは目的がなく単純に手段から入っているから
そうしたらつまらないんじゃない?

使い方が単純だったTwitterに慣れすぎて、いざFacebookを使おうとすると、その使い方に戸惑うのですね。
mixiを使っていた時と同じで、Facebookでの目的はコミュニケーションになるのです。

実名での利用が広がることでインターネットの活用方法が更に広がっていけば、将来の生活も変わるのではないかと思っています。
実名利用のメリットについてはFacebookの日本法人代表の児玉太郎さんの以下の記事と動画が説得力があります。

ここから作られるソーシャルグラフ

Facebookにはリアルなソーシャルグラフを作り、コミュニケーションを促進する仕組みが散りばめられています。

FacebookGoogleに勝てるかもしれない理由は、このソーシャルグラフを握っているからです。
ソーシャルな繋がりこそがインターネットの真の姿なのかもしれません。
その繋がりを実現する仕組みを世の中に提供しているマーク・ザッカーバーグの感性は正に「天才」の一言。

一方で、匿名の文化の中で生まれ育ってきたmixiにとっては、リアルのソーシャルグラフを作りきれずにいるので、自分で作った文化をスムーズに変えることに苦戦しているように思えます。 - mixi、アクティビティ機能も一時取り下げ オン・オフ選択可能にして再公開へ - ITmedia ニュース

MicrosoftやYahoo!を撃破してきたGoogleを超える可能性があるFacebookを相手にして、mixiの日本のソーシャルグラフの保持と育成への焦りが伺えます。ユーザ側からもソーシャルグラフを意識して欲しいとの願いが込められているようにも思えます。 - [mixi] 「いいソーシャルグラフ」が「いい」理由

ソーシャルを考えよう

「インターネットと同じレイヤーでソーシャルネットワークを考える」
そう、言った時に、周りからは、ぽかーんとされてしまいました。。
技術的なことを言っているのではなく、概念的なものを言っています。

ソーシャル屋じゃない会社では、「インターネットの一部がソーシャルネット」となります。

ですが、きっとこれからは「ソーシャルネットの一部がインターネット」となるはずです。

今、インターネットとして語っているネットワークは、徐々にソーシャルネットへと進化していくのでしょうね。

向こう5年の間にどんな種類のインターネット・サービスもソーシャル化する。バスに乗り遅れるな。

Mark Zuckerberg

Gmail、Twitter、今度はFacebook Messages―単一受信トレイができる日は来るのか? より

今後、5年のインターネットの未来を暗示しているかのようです。


ソーシャル・ネットワークの公開がとても楽しみです。

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