復興ログ

未来の被災地にいるアナタと数十年後のキミたちへ。すべての記録を残します。

せんだい・みやぎオータムセミナー2010

東北学院大学の土樋キャンパスで行われた、せんだい・みやぎオータムセミナー2010に参加してきました。
どんな、イベントかというと

▼オータムセミナーって?

せんだい・みやぎオータムセミナーは、市民相互の教え合い・学び合いの文化の創造を目指すとともに、高校生・大学生等の若者へさまざまな職業や考え方を持つ大人との出会いの機会の提供するため、市民講師による100を超える様々な講座を開催するものです。

東北学院大学の工学部卒業の私としては、卒業式以来の土樋キャンパスだったので、ちょっと新鮮でした。
また、大学での講義ということで、ちょっとした学生気分にもなりました。


http://www.facebook.com/photo.php?fbid=442814344097&set=a.442814204097.223640.670989097:image=http://sphotos.ak.fbcdn.net/hphotos-ak-ash2/hs006.ash2/33678_442814344097_670989097_5049284_3397963_n.jpg:w360:h270


大きな地図で見る

以下、受けてきた講義ノートです。

2時間目 次世代マーケティング実践会議

地域に生きる人とつながる方法

河北新報社 畠山茂陽さん

畠山さんは、NPO法人ファイブブリッジの理事
山田康人さんがファイブブリッジの副理事長
ファイブブリッジって何をしているのか?

  • 場所から作り出す力
  • 大人の部活動
  • 毎週月曜日 活動
  • YouTubeで「あなたのCM」を公開するなど

河北新報ふらっとという地域SNSもやっています。
地域は会って喋ることが大事

ひとツーリズム

観光地ではなく人を巡るツアー
人の気持ちを伝える

働いたものを自分一人に還元するのはおかしい?

グリーンツーリズムという言葉がある。

  • 思い出だけじゃなく、新たな世界が生まれるプラン
  • 旅行会社じゃなく、地域のスペシャリストが提案するプラン
  • 観光→観交
こんなツアー
  • ハーブ園の平間さん
    • グリーアトリエひらきゅう
  • 竹鶏ファーム
  • 蔵王プロヴァンスファーム
  • 斎藤農園
  • キューリ歩人

17,300円(いいな蔵王)で一泊二日で実現

  • 消費者→顔が見える消費者
  • 農家→顔が見える生産者

畠山さんと山田さんには、世界ほやEXPOにおいてお世話になりました。
おふたりとも本当に顔が広くて、キャンパス内にいただけでもとても沢山の人から声をかけられていましたよ。
とても、おもしろい方々です!

3時間目 大学生が買い物難民を救う

超地域密着インターンプロジェクト成功秘話

三陸おさかな倶楽部 店長 津田祐樹さん

三陸おさかな倶楽部へインターンシップ
東北学院大学4年制の佐々木大輔さん
チャレンジコミュニティ2010に出場。
東北代表で出場し準グランプリを獲得。

株式会社デュナミスさんが学生を紹介。

  • インターンの内容→地域密着の配達事業の立ち上げ
  • ターゲットを絞りながら地域に営業→買い物難民を発見
  • 600件以上を訪問→なかなかうまく獲得ができない。。

今では

  • 売上は月に40万
  • 地域潤滑剤の活性剤
買い物難民を救おうとしたら

結果的に買い物難民はいなかった
人と接する仕事に向いていることを発見
商売よりも大切なことに気がついた

配達の流れ
  1. 朝6時に石巻魚市場で仕入れ
  2. 石巻本店ですぐに裁く
  3. トラック便で魚を直送
  4. 魚が三陸おさかな倶楽部に到着
  5. いざ配達
  6. 一軒一軒お宅を回ります(ここのやり方を学生さんが工夫した)
買い物難民について
  • 過疎地域より、都市部の方が多い
  • オールドニュータウンで多い
  • 過疎地は、昔から買えないことに対応出来ている

ビジネスとして考えると

  • 経産省がまとめている
  • 集合住宅ではできない
  • 600件以上回ったが、マンションではポスティングが出来ない
  • 車配達だと路上駐車になる
  • 二人いないとダメになる→大手は手を出しにくい

全国でも先進的な事例になった
儲かった
これからも大手が出来ないことをやっていきたい

佐々木さんは、就職が決まったらネクタイをもらった。
→人とのつながりを求めている人が多い

一つのビジネスと考えると面白い

回っているところ

インターンについて

インターンを受け入れる
長期実践型インターンシップ
3ヶ月から半年くらい

津田さん:単なるバイトで入れたくなかった
佐々木さん:地域貢献活動をしているから選んだ

津田さん

  • 何をしたらいいか、答えを欲しがる失敗を恐る→答えなんてない
  • 世の中に正解はない
  • 一回の成功体験:自信になる
  • 佐々木さんはお友だち紹介、サンタになって、お菓子を配った
  • 思い詰めることなく、自分自身に自信を持って生活して欲しい

デュナミスさん

  • インターンシップの現状
  • 1週間が9割
  • 本来は就業体験、就職する為にインターンをしがち
  • 何で働きたいを見出す
  • 宮城は学生が多い
  • 就職活動で何か言える、ものがない

質問
Q.津田さんへ:インターンで学生を受け入れた理由
A.新規事業やチャレンジ精神や頑張りたい気持ちを期待していた、楽しいことができる
インターンシップで自分が成長しながらお金がもらえる→アルバイトをするよりも意義がある

デュナミスさん
やってみてから感じることってある→大義名分も見つかる

佐々木さん
何かしたいその熱い想いを見つけてたい
師匠と出会ってください

津田さん
一回だけの人生だから
何かに一生懸命になるのはいい
かっこ悪いかもしれないけれど、頑張ったらいい

4時間目 ほやおやじの挑戦!

ー世界に誇れる健康食材「ほや」の魅力ー

(株)三陸オーシャン 代表取締役 木村達男さん

不思議なほやに見せられて

ほやって?

冬至からクリスマスまでの間に一斉産卵する
まず、卵子が出る追っかけるように精子が出る
受精して泳ぎ回ってタネの牡蠣につく
天然物も養殖も変わらない
養殖だなにつくか、岩場につくかだけ
養殖物も天然物もそんなに変わらない

ほやの歴史

  • 1000年前に食べていた。平安時代。
  • 伊達家の正月のお吸物には出てきている

木村さんについて

  • 食の仕事をやりたい
  • みんなから反対された
  • ほやでやるというのが、目からウロコだった
  • やると決めてから、ほやを食べまくった
ほやについて
  • 宮城がほや生産の8割のうち6割が石巻→牡鹿半島鮫浦湾で取れる
  • 嫌われる食材日本一→誤解されがち
  • 韓国では二年育ったほやを食べていた→韓国のほやは全滅した
  • 韓国のバイヤーが浜単位で買い付けている→日本人の四倍くらい食べている
  • コミュニケーションがはずむ

魅力ある健康食材ほや

  • ほやには五つの味がある

塩味、酸味、苦味、甘味、旨味
→旨味はなかなか、他の食材では存在しない

食べられるほやについて

  • 世界の海に2000数百
  • 3から4種類食べられている
  • 4カ国しか食べていない

その他

  • スーパーで突いてみると膨らむものは生きている
  • ほやの殻は産業廃棄物
  • 処理するのにお金がかかる

5時間目 「食のお仕事大解剖」

宮城の「食」のエキスパートが大集合!

株式会社ゆいネット 代表取締役 稲葉雅子さん

大河内祐子さん

  • 管理栄養士
  • 管理栄養士事務所D&N サポートシステムズ
  • 食web研究所宮城
  • 栄養士はお腹に入るまでを考える

栄養士過程は今は文系
→昔は理系だった
公衆栄養
栄養士はおもしろい
自分の実生活が仕事に反映して行く
栄養士って言えば、何でも仕事になる
死ぬまで栄養士の仕事はやれる
自分の中で決め付けないで、広めて行くこと
若い栄養士の仲間に伝えて、後継者を見つけている

平間拓也さん

小学生ぐらいから継ごうと思っていた
仕事をして分かったこともある
31歳

木村達男さん

  • 株式会社三陸オーシャン
  • 石巻は何でも取れる、一番はない
  • ほやEXPOをやってから扱ってもらいやすくなった
  • ほやだけのウェブを11月に上がる
  • 海のものも山のものもある県は少ない

高橋一美さん
朝市センター保育園

  • 調理師
  • 給食のいいところは、全ての子に同じ料理を出せるところ

調理の仕事
美味しいというリアクションが帰って来るのが嬉しい

稲葉さん
仕事の縁はいろいろある
ほんの少し覗いてみるのもいい

木村さん
いろんな職業にいろんな意味があって
やっているうちに見つかる、見つけられるように自分で仕向ける必要がある

これからどうしていきたいですか?

大河内さん
宮城県の食を知らせる
教育を受けたのは、親だけじゃなく社会の為に、世の中の為になる人間に

平間さん
ハーブのおもしろさ、手頃なハーブ文化を作って行きたい
蔵王に住んでいる人が幸せになるようなテーマ
ちょっとした幸せ

木村さん
ほやの可能性を探っていきたい

高橋さん
普通の食を普通に楽しむ

稲葉さん
人と人のつながりを、こーゆー人達がいるよ、ということを広めていきたい。

懇親会

私は講師として、今回のオータムセミナーには参加をしていないのですが、「講師の方々+学生ボランティアのスタッフさん」の懇親会が開催されると聞いて参加してきました。
19時から始まった懇親会には、全部で100人以上の人が参加されていました。
いろいろな職業の方が居て、とても楽しい懇親会でした。
普段、仕事をしているだけだと、学生さんとお話をする機会は滅多にないので、とても貴重な時間をいただけました。
今の学生さんがどんなことを考えて、このイベントに参加をしていたのか?
とても、おもしろかったです。

とても印象的だったのが、東北学院大学の4年生の学生さんが言っていた言葉で
「あなたは、両親と先生以外の大人を何人知っていますか?と先生に聞かれました」
という言葉でした。
「あー自分は学生の時にそんなこと考えたことがなかったなー」等と思いながら、話を聞いていたのですが、その学生さんは「人と関わることが苦手な自分を変えたくてボランティアに3年間参加してきました」と大勢の大人の前でお話をしていました。
自信がなければ、言えないことですし、変えたくて努力をした人が変えられたと感じたから言えたとても価値のある言葉なんだろうなーと感じました。

http://www.facebook.com/photo.php?fbid=442814324097&set=a.442814204097.223640.670989097&pid=5049283&id=670989097:image=http://sphotos.ak.fbcdn.net/hphotos-ak-ash2/hs396.ash2/67444_442814324097_670989097_5049283_1730676_n.jpg:w360:h270

今回、このイベントには、三陸おさかな倶楽部の津田さんに教えていただきました。
市民講師として講座を開催していた方々からは、日々の仕事の中での生き生きとした生活感を感じることが出来て、自分はまだまだだなぁ。。ということを認識しました。
やりたいことをみつけるのは本当に難しいんだと思います。与えられた仕事をどうやって楽しむか?どう考えて取り組んでいくかも、また難しいのですね〜。そう感じました。

それから、印象的だった言葉が、河北新報の畠山さんが言っていた言葉で。
「自分が得たスキルを社会に還元していきたい」(的な言葉でした)
という言葉でした。
まだまだ、社会へ還元できるほどのスキルを私は身につけてはいませんが、いつか社会へお返ししていきたいと感じました。

今回、この「せんだい・みやぎオータムセミナー」の主催のNPO法人ハーベストの理事の中山さんともお話をさせていただきました。
是非、キャリアセミナーをやらせてくださいと、お話をしてきました。講師と名乗るにはまだまだですが、少しでも地域のためにお役に立てるのなら、講師をやってみたいなーと思いました。

多くの方と出会えた、オータムセミナーでした。
来年は是非、講師として参加したいと思いました!
http://www.facebook.com/photo.php?fbid=442814349097&set=a.442814204097.223640.670989097&pid=5049285&id=670989097:image=http://sphotos.ak.fbcdn.net/hphotos-ak-snc4/hs006.snc4/33678_442814349097_670989097_5049285_2017856_n.jpg:h360:w270